リスニング力がアップしました!
リスニング力が上がる
聴き始めるまでは韓国語のリスニングの力をつけるには韓国のドラマや映画が一番と思っていました。
聴覚だけでなく視覚でもダイレクトにその場面がわかるので頭に入りやすいのは映像だと。
ところが、ふとしたきっかけで数年前から韓国語勉強会に通い始めたのですが、そこで教材となっていたのが韓国のラジオ番組でした。
番組の各回オープニングのわずか数分の部分だけを扱って翻訳してみよう、という会です。
最初放送を聴いたときは全く理解できず不安だらけだったのですが、とにかく続けてみたところ、自分でも驚くほどリスニングの力がつきました。
教材となるオープニング部分だけでなく番組最後まで流していると、自然と耳に慣れてきたのです。
流れてくる会話を聞いていて、知らず知らずのうちに声に出して笑ったときに実感したのです。
「あ、わたし理解できてるんだ!」
そう思ったのは、聴き始めて半年から8か月くらいたったころかと思います。
点と点が線になるような・・・・・・
それ以来番組自体が楽しくなって、耳が空いているときはその番組を流すようになりました。
「自宅留学」の環境づくりです(*'▽')
2回以上聴くと、もっといい
同じ回の放送でも暇なときには何度も聞きなおすようになったのですが、これでさらにリスニングや単語力アップに効果があるとわかりました。
何度も聞くと頭の中に以前入ってきたことがあるフレーズを自然と再確認できるのです。「ここで爆笑が起こるな」「ここの表現がよかったんだっけ」「この回でこの単語を覚えたんだっけ」という具合です。
よく聞くことばや表現は記憶に残りやすいものです。
ラジオなので「広告のあと戻ります」광고 듣고 올께요、「お便りお待ちしています。リクエスト曲も必ず添えていただいて」사연 보내주세요! 신청국도 꼭 전해 주시구요なんてフレーズは耳タコです。真っ先に覚えました( ´∀` )
次はシャドウイングをしてみる
何度も聴いていて力がついていった過程での次のステップとして、自然とシャドウイングをするようになりました。
実際に口にしてみると、こんな感情な時はこんな語尾を、こんなイントネーションで使うのね、というのがとってもよくわかります。
聴くという受動的な行動だけだったのが、自然と頭の中での復習とシャドウイングで能動的に学習できるようになる、ということだったんです。
線と線が面になっていくような・・・・・・
好きになった番組だけ聴く
わたしがひたすら毎日ラジオを聴きづづけることができたコツは何かと考えてみても、「好きだったから」につきます。
相性が一番大事。聞きたい声だけ聴く、聴きたい内容だけ聴く、これでいいと思います。
そこでリスペクトをこめて、私がはまった番組やよく聴いている番組のリストを作ってみました。
韓国のラジオ番組:わたしの4選
「青い夜 屋上月光です」
- 番組名/ 푸른밤 옥상달빛입니다
- 放送局/ MBC FM4U 91.9
- 放送日時/ 月~土 PM10時~12時(現在すでに放送終了)
- DJ/ 屋上月光(女性ミュージックデュオ)のパク・セジンさんとキム・ユンジュさん(最後の半年ほどはセジンさんおひとりで放送)
- 放送期間:2005年10月25日~2023年11月18日(屋上月光の担当は2018年10月8日~)
韓国のラジオにはまったきっかけとなった、私にとって大切な番組。
ただ、残念なことに2023年11月18日をもって終わってしまったのです。
とてもショックで、しばらく、いや今も引きずっていますㅠㅠㅠㅠ
番組ホームページやポッドキャストで過去の放送を聞き返せるのが救いです。
オクダル(屋上月光の略)のお二人の声も、話し方も、内容もとても気持ちよく、元気と笑いをもらえるものでした。
前向きで明瞭で率直でユーモアがあって、何より愛がある。
毎回そんな放送をしてくれていたのです。
そして韓国語を学ぶものとしてとても聞きやすかったというのがまず先にきたとおもいます。歌を届ける人たちだから、ちゃんと言葉で伝えることが基礎になっているのだと感じたものです。
最終回の放送はアプリでライブで聴きました。最後にセジンさんが泣いてしまったときは私ももらい泣きです(´;ω;`)ㅠㅠㅠ…
「キム・イナの 星が輝く夜に」
- 番組名/ 김이나의 별이 빛나는 밤에
- 放送局/ MBC FM4U 91.9
- 放送日時/ 毎日 PM10時~12時
- DJ/ 作詞家のキム・イナさん
- 放送期間/ 1969年3月17日~(キム・イナさんは2020年5月11日~)
この番組を私が知ったのは「青い夜 屋上月光です」放送終了後にその枠に入った番組で、新しい番組なのかと思いきや、実はこちらのほうがうーんと長寿番組で今年は55年目だそうです。
同じMBCですが標準FMで「青い夜」と同時間帯に放送していた番組だったのです。
局の番組改編によって2023年11月にFM4Uの「青い夜」があった枠に入ってきた、というわけです。
私にとって、この番組にはもう一つのエピソードがタイミングよくありました。
「恋のスケッチ~応答せよ1988~」にも出ていた
たまたま久しぶりに見直していた大好きなドラマ「恋のスケッチ~応答せよ1988~」でこの番組が出ていたことに気づいたのです。
第6話ではDJ(イ・ムンセさん)がラジオから送るメッセージと、登場人物が番組にハガキを送って読まれるお便りの内容もドラマのストーリー展開にとても重要な役割をはたしていました。
第9話では1989年となった設定で、このラジオ番組の20周年を記念してMBCがある汝矣島の63ビルで開かれたジャムコンサートに視聴者も招待、という案内が番組から流れます。そのコンサートに行くシーンもまたストーリー展開に面白みを加えます。
大好きなドラマにも重要なエッセンスで登場しているこの超長寿番組に、なんだか親近感がわきました( ´∀` )
「ラジオブッククラブ キム・ギョウルです」
- 番組名/ 라디오 북클럽 김겨울입니다
- 放送局/ MBC 표준FM 95.9
- 放送日時/ 日曜 AM6:05~7:00
- DJ/ 作家&ユーチューバーのキム・ギョウルさん
- 放送期間/ 2008年4月13日~(キム・ギョウルさんは2019年9月30日~)
この番組では作家や翻訳者をゲストに招待し、本について語る<ブッククラブ招待席 本であなたを読みます>というコーナーのほか、<買った本、これから買う本>というコーナーでも書籍紹介をしています。
DJのキム・ギョウルさんの落ち着いた声と話し方がとても聴きやすいです。
キム・ギョウルさんは、ユーチューブ番組「겨울서점 Winter Bookstore」という番組でも本に関する動画をアップしています。
「キム・ヨンチョルのパワーFM」
- 番組名/ 김영철의 파워FM
- 放送局/ SBS 파워FM
- 放送日時/ 毎日 AM7時~9時
- DJ/ コメディアンのキム・ヨンチョルさん
- 放送期間/ 1996年11月15日~(キム・ヨンチョルさんは2016年10月24日~)
この番組を知ったきっかけは、ラジオよりも先に피터 빈트 진짜 영국식 영어 「ピーター・ビントゥの本当の英国式英語」という番組内のコーナーをYouTubeで見たからでした。
YouTubeではラジオの収録の様子を動画で流しています。
英国英語をテンポよく説明してくれるコーナーで、見た目が西洋人のピーターさんがとても流暢な韓国語を話しているのを初めて見たときは、憧憬の思いで何本も動画を続けて見たのです*1。
そのあとようやくラジオ番組も聴いてみた、というわけでした。
すると、ラジオ番組も面白いのです。DJがコメディアンということもあってテンポ良く楽しい、たのしい!
いつもは女性DJの番組に偏りがちなのですが、たまに男性の声で楽しい番組を聴こうかな、というときにぴったりです。
ラジオ番組はポッドキャストが便利!
わたしはラジオを聴くとき、可能であればポッドキャストで聴くようにしています。
慣れもあってアプリが使いやすく、15秒巻戻し、30秒早送りもできるし、スピードも0.75倍速でゆっくり聴いて発音の確認をしたりもできます。
もちろん早くすることも可能で、1.25倍速、1.5倍速、1.75倍速、2倍速の設定もできます。(この機能はあまり使わないですが(;^_^A)
ポッドキャストもそうですが、番組公式ホームページの再聴でもライブで放送された歌や曲、広告はカットされています。
だから2時間の番組でも1時間~1時間半ぐらいに短くなっていることも、何度も聞きなおすときに助かります。
いつでも聴いてリスニングと単語力を上げる
アプリで気楽に再生ボタンを押せるなら、移動中も(電車もバスも車でも!)掃除中でもお風呂につかっていても韓国語が耳に入る環境をつくれます。
「好きこそ物の上手なれ」をラジオにも応用です。
リスニングの力を上げてくれたラジオ番組の存在に、고마워★コマウォ★ありがとう!
*1:実はピーターさんのお母様は韓国人だったというのは後で知りました