上野のパンダ: パパとママがそろって故郷に帰ってしまいました
上野動物園のリーリーとシンシンがそろって中国に返還されました。高血圧の治療のため、飛行機の移動が可能な元気なうちに故郷の中国へ戻り専門的な治療を受けるためとのこと。とても残念ですが仕方ありません。
韓国のニュースを見ていたら「日本の夫婦パンダ、中国へ返還」というような見出しで返還決定がアナウンスされた時や観覧最終日の様子、返還の日などに報道されていました。*1
韓国では今年2024年4月に国民のアイドル的存在になっていたプバオが中国へ返還された時、上野動物園のシャンシャンの中国返還時に日本のファンが悲しむ様子もあわせて報道していたので、今回のリーリー&シンシンについてもニュースに挙げられても不思議ではありません。
■ 覚えておきたいパンダ返還に関する韓国語
반환 | 返還 |
귀환 | 帰還 |
고혈압 | 高血圧 |
구토 | 嘔吐 |
증상 | 症状 |
증세 | 病症[症勢] |
고령에 따른 | 高齢による |
앓다 | 病む・患う |
몸상태 | 体調 |
건강 악화 | 健康悪化 |
강압제 | 降圧剤 |
사람 나이로 치면 | 人間の年齢にすると |
60세에 해당하 | 60歳に該当する |
수컷 | オス |
암컷 | メス |
맏딸 | 長女 |
동갑내기 | 同い年 |
중국야생동물보호협회 | 中国野生動物保護協会 |
대여 방식 | 貸与方式 |
양국 간 협약 | 両国間協約 |
사육 상태 | 飼育状態 |
생육 환경 | 生育環境 |
추첨 | 抽選 |
관람객 | 観覧客 |
배웅 | 見送り |
작별 인사 | お別れのあいさつ |
맞춰 입다 | 合わせて着る |
인파 | 多くの人[人波] |
몰리다 | 押し寄せる |
동나다 | 売り切れる |
폐장 | 閉園[閉場] |
공헌 | 貢献 |
남다르다 | 並はずれた |
유난스럽다 | 並はずれた |
내후년 | 再来年 |
■ 韓国のニュースの中で気になった「黒い服を着て悲しむ観覧客たち」
韓国のニュース動画やネットのニュース記事を見ましたが、一点気になることがありました。「観客たちは黒い服を着て別れを悲しんだ」というような内容の部分です。ニュースに添えられる写真や映像にも、たしかに黒い服の観客が多い様子を映していますが・・・。*2
「黒い服を着て別れを悲しんだ」のほか「黒い服を合わせて着てきて見送り号泣した」と書かれているものもありますが、これは違うのではないでしょうか。
私も実はパンダが好きで、特に双子パンダのシャオシャオ&レイレイを見るために上野動物園の年間パスポートも買って通っていた時期もありました🐼。だからわかるのですが、パンダ好きで動物園に通うファンたちは、室内にいるパンダの観覧のときに写真やビデオを撮る際、明るい色の服を着ていると自分の姿がガラスに反射して画面に映りこんでしまい、肝心のパンダの姿が映らなくなってしまうから黒い服装で出かけるのです。帽子も日傘もバッグも黒です。雨の日のレインコートも、冬のコートも。
上野動物園に行ってパンダ観覧のための行列の中で黒い服装をしていない人は、パンダ観覧についてはある意味シロウトさん。黒装束の人は玄人さん( ´∀` )。私も最初は黒以外の服を着て観に行ったシロウト組でのスタート。どうして黒服の人が多いのかな? と不思議でした。でも自分の姿が写真に写りこんでショックを受けるという実体験から学び、次からは黒い服で出かけるようになったわけです(*'▽')
そんな理由から上野動物園の観客が黒い服装の方たちが多いのはいつものことなので、リーリー&シンシンの返還を悲しく思って黒を着てきたわけではないのです。黒色の服で悲しさを表現する意味合いがないので服装の色の記述はないほうがよかったのではないかと思いました。
■ 日本に残るパンダは6頭に・・・
リーリー&シンシンがいなくなり、日本に残されたパンダは6頭だけになりました。
上野動物園に2頭(シャオシャオ♂とレイレイ♀)と和歌山のアドベンチャーワールドに4頭(ママの良浜と子供たち:結浜♀と彩浜♀と楓浜♀)。
アドベンチャーワールドでも2023年2月にパパの永明が双子の娘2頭(桜浜&桃花)とともに返還されているので、日本にはもうパパパンダがいなくなってしまったわけです。
赤ちゃんパンダが日本で生まれるの可能性がない状態になってしまったのは、やっぱり寂しいです。
そして上野に残る双子パンダのシャオシャオ&レイレイも今年3歳になったのだから、来年6月の4歳の誕生日前には中国へ返還されるのだろうかと心配していたのですが、上野動物園のホームページにこのように書かれていました。*3
2021年に上野動物園で生まれたシャオシャオ(オス)とレイレイ(メス)については、引き続き上野動物園飼育を継続します。返還期限は、東京都と中国野生動物保護協会との協定の期限(2026年2月20日)までです。
来年2025年はまだ返還されないということのようです。期限ぎりぎりまで上野にいるとしたら、4歳7か月までいるということです。ほんのちょこっと安心しました。
そして早い段階でまたパンダがカップルが来てくれる日も待ちたいです。
■ まとめ
パンダファンにとっては寂しいニュースでしたが、元気なうちに故郷に帰って治療に専念するのだから納得するしかありません。リーリー&シンシンの健康と幸せを願っています。そして先に中国に帰っているシャンシャンと親子の再会もできるといいなと思います。
パンダがいつでも癒しの対象でいてくれること、そして日本でも韓国でもパンダが愛されていることに、고마워★コマウォ★ありがとう!
ご参考まで: 記事内の写真はすべて2022年に撮影したものです🐼